2022/12/30

今年手にした本のなかで印象に残った本をもう一冊。
先日写真を掲げた佐原とも関連する。
岩波文庫の『利根川図誌』赤松宗旦著・柳田國男校訂(昭和13年)である。
手擦れがすごく、紙の腰も抜けていて、相当よく読まれたものである。
内容はすべては読めていないが、柳田國男の解題を読んで、その学問の幅広さ奥行きの深さを改めて痛感させられた。
播州生まれの國男が、長兄が医となって移住した利根川沿いの河港の町に身を寄せ、「大いなる好奇心を以て、最初に讀んだ本」というのが『利根川図誌』という江戸時代後期の地誌だった。
柳田のいった「新国学」の意味する所を、私もこれまで近視眼的に解釈していたのではないかと感じた。















*今年の墓掃除納めのあと藪のなかを一走り





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