2023/02/11

好天なれども風邪気味なので、朝から葛根湯を投下。
お昼は暖かいお蕎麦を天かすたっぷりで。サイドメニューは巻き寿司三つ。

今読んでいる『荀子』。古書店で昭和2年刊の有朋堂の漢文叢書のものを入手。
自習には冨山房版の漢文大系を使っているが、分厚くて外には持ち出せない。そこでこれ。原文と読み下しのセット。これと岩波文庫の荀子(これは原文がない)で、出先ではまず用が足る。書き込みありということでワンコインだったが、本自体はこれまで古書店で買った同シリーズのなかではしっかりしていた。

神田神保町にいまもある原書房のラベルが見返しに貼ってある。そうそう神保町というとわが近江には縁がある。だいたいこの町名は旗本神保氏の邸に因む。神保氏は近江甲賀の出身。甲賀衆の一で、たぶん惣領家でなく分家筋のため、かえって早くに故郷を飛び出して家康に仕え、結果として旗本になれた家であろう。

さらにオタクな話になるが甲賀衆(甲賀武士)を世上いうところの「忍者」と同一とするのは正しくない。このあたりの歴史はじつに一筋縄で無くややこしい。ひとまずは『それでも甲賀人は「甲賀武士」を選んだ―「甲賀忍者」はなぜ無視されたか―』なんていう本が必要だ。


*自習に飽いたらマーラー。交響曲第9番はいいですね
 指揮は山田一雄。指揮者は生涯現役という方が少なくない。まさに「天職」。








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