さすがにそろそろ梅雨明けでしょうか。
昨日は日中は34度くらいまで上がりましたが、湿度は50%を切って
木陰だと涼しく感じるほど、夜も涼風が吹いて寝やすかったですね。
蝉も盛んに鳴き出して、なつかしい夏休みが戻って来た気分です。
さて、このごろ田んぼの蛙の声を聴かないなぁと思っていたのですが
ボランティア先で理由を教えて貰いました。
それはどうやら中干し時期を早めるという農法の変化によるものらしい。
オタマジャクシがしっかり成長するまさにその時に水がないというわけです。
しかし、なぜそうするかは、田んぼが試験管かビーカーに見えてくるような
素人にはむつかしい化学的なお話しがありまして、収量アップということより、
大気とか水環境への配慮ということが課題になっているらしいです。
農業も大きな環境負荷を与える産業なんですな。
かつては土用干しといって今の土用の時期にいったん水を止めていましたが、
今は1ヶ月は早くなっています。オタマジャクシが減ると蛙が減り、
蛙がいなくなると田んぼの水や土のなかに変化が生じて、多様な生物の様子にも
変化が生じると……。
みがくれてすだく蛙の諸聲に騒ぎぞわたる井手のうき草 良暹法師
(『後拾遺和歌集』)
いやはや、あっちを立てればこっちが立たずということですが、
「自然」といっても、原生林のようなところはさておき、
いったいいつからそうなのか、簡単には考えられないものですね。
*早朝の風景
0 件のコメント:
コメントを投稿