2023/09/02

碩学もの

9月になりましたが、連日予報は35度になっていて猛暑は収まるところを知らないようです。ここ数日根を詰めた作業をしたのと熱気で、早くも夏バテ。1日の昨日はブログを更新する気力が起こりませんでした。ビタミン剤でドーピングし、今朝は恒例の散歩もやめて朝寝を決め込みました。夜間の気温が少し下がってきたのが救いです。もう9月ですからね。

夏の宿題細々ながら中断なく、狩野直喜の『中国哲学史』はようやく朱熹のところを読み終わりました。いわゆる宋学の後半に入っています。この本は明治の末から大正末にかけて京都帝国大学で狩野が行った講義録と学生のノートをもとにして、戦後整理出版された中国哲学史(当時は支那哲学史)の概説書ということになります。この「概説」というのがクセモノで、まさに万巻の書に通じた上での概説なので、門前の小僧程度では文字をなぞっているだけで、「読む」というところにはとてもいきません。ただ上記のように本人が書き下ろしたのではないものですから、まるで講義室で拝聴するような臨場感があって面白いです。

ネット上にやはり京大東洋史の碩学にして、一般もファンの多かった宮崎市定による書評がPDFで出ているのですが、とても面白いの上げておきます。これがまた含蓄があって、しかもその物言いが宮崎らしく痛快です。

  http://hdl.handle.net/2433/139010 ←これで出て来ます


 「だん王」にて (撮影:2017年9月8日)京阪三条あたりで一服するにはよいところです 
  が、当時はまだ暑くなかったのかしら


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