2025/12/14

今年の本

ちょっと早いですが、恒例の今年の本。 
今年の本といっても、ごらんのように時節感はまったくなし。
今年の漢字をくさしている場合ではない。 
すべて古書で購入。いちばんは高崎直道の『仏性とはなにか』。
臨済録と正法眼蔵は勉強のテキスト。
当然難読にして難解だが、去年より今年、今年より来年と読みの進展を目指す。 
仏教の思想シリーズは、純然たる研究者と梅原猛の対談が魅力。
いささか乱暴に見えるが梅原の人間洞察も興味深い。
高崎は一流の研究者でかつ曹洞宗の僧籍にあった人だが、その語るところによると、
道元禅師の心の奥底にあったものが(いわば人間道元的な)開陳されないことに、ある種の不満というか、物足りなさを感じていたような気がする。 
井伏鱒二は思い出したように読む作家だけどやはりうまい。
とくに話が骨董に絡むと俄然筆に勢いが出る。 好きなんだな。
柴田宵曲は30年来の読者。小生俳句は全くの門外漢だが、
大津ゆかりの内藤丈艸への行き届いた評価に感銘。
 
 幾人(いくたり)かしぐれかけぬく瀬田の橋  丈艸 
 
*背景が雑然としていますが‥‥ 


 

 

 

 

 

 

 

 

*自転車で里まわる午後冬の空


 

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