2021/10/25

難儀やなぁ……。

今朝はまいりました。
老母がちょっと早く起きてしまったので、朝食後、デイの車が到着するまでに寝てしまい
ベッドから立つことができず、息子と介護士さんと3人でかつぐようにして乗せました。
なかなか荒技やったと思います。

もうほとんど寝てばかりで、食事をさせるタイミングがむつかしい。
認知症が強く出て薬を投与するのですが、それが作用している面もありますが、
やめると今度は「妄想大劇場」が現出するのでやめられません。

義父は脳腫瘍で70ちょっと、25年前に病院で亡くなりましたが、
そのころよく読まれた本に山崎章郎医師の『病院で死ぬということ』がありましたね。
当時の延命医療の人道的あるいは構造的問題を世に問われた本と思いますが、
なかなか先見的で、しかも意を尽くしたものでした。映画化もされたようです。
わが家にもあり、家人が病院でそれを読んでいたら、主治医の先生が、のぞき込んでニヤリ
とされたことを思い出します。
あの本で提起されたことはその後広く共有され制度的にも改善された所が多いと思います。

上記の本の趣旨とは全く異なりますが、時折冗談で「病院で死ねたらいいなぁ」と話すこと
があります。病気ならしっかり見て貰って、早く死んでも惜しまれていいなぁ、なんてお馬
鹿なことを考えたりします。「病院で死ぬという事」というフレーズは、別の意味を持ち始
めているんです。
でも加齢による問題は病気ではないので入院はできません。
その一方で特養の順番待ちは天文学的数字であります。
さー、どっちをとりましょうか。それともうまく軟着陸できるかな。
自分で決められることでもないのに……。

介護制度の充実でたいへん助かっていますが、
制度の今後、我々の年金、子どもたちの今後を考え合わせると複雑な気分になります。


*民家改造のたべもんやさん



 

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