2021/11/02

河童の報恩

先日百万遍で買った『良寛全集』に以下のような文が載っていました。
これなら読めますよ。

    水神相伝
北越桑原氏、其先賀人。中移於島崎荻川之上而家焉。家世業医、業余為農。
一日従農還、維馬於岸柳。日正亭午、水神偶出而曝背。候其適無人、解絆自纏。
将牽入於水、馬躍而疾走。水神力不能支、却被牽而入於厩、馬嘶而不止。
家翁往見之、一稚子困於馬絆而啼。其面如血盆、垂髪及肩。翁怪之将刀断其臂、
稚子流涙云、「我有霊方、秘之久矣、幸賜命則伝之、不則必子孫殃」。翁意謂是水神、
跪釋其絆、送到於河、慇懃告別。其夕持一器來、形如香奩、大如椰子、函蓋合焉。
「謂帯之者治血痕」、且嘱云、「雖親雖子慎勿開」。併伝其薬方、世所謂阿伊寿也。
其器秘在于厨庫、以此験之其験如神。爾後叩其門者、日夜続踵。
自今而上五世之祖也、自始祖到于今蓋十有三世。

所謂「河童駒牽」です。柳田國男の世界だな。良寛の主治医桑原祐雪の求めに応じて書いた
もののようです。

明日はいよいよ百万遍古本まつり最終日、やはりのぞきに行こうかな。


*水つながりで昨日撮ったもの 瀬田川の蜆かき 正面比叡山 前方左に膳所城跡
 しばらく見ていましたが、まさに「粒選り」という感じ、ほんの少ししかとれていないよ 
 うでした。昔は湧くようにとれたと聞いていますが……。




 







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