若い時から万年筆(基本はパイロット)を愛用、インクは専用カートリッヂを使ってきた。
漢文予習の訳注稿作成に万年筆を使い始めてからはそれでは間に合わなくなった。
学生さんはスマートにノートやPCをつかっているが、老人は大きな字を好む。
テクストの本文は中字、注は細字で原稿用紙に1行おきに書き、訓点や注の数字、日本語訳などは各色のフリクションボールで行間に書き込んでゆく。私注は別葉に通し番号を入れて書くので結構なボリュームになりインクの減りも早い。
もちろん専用のコンバーターはもっているが注入のためペン先をインク瓶に突っこむため
どうしてもペン先の汚れやボタ落ちが生じる。拭き取るインクの無駄も気になる。そこで今年からはお古のカートリッジの「栓」を少し押し込んでスポイトで直接注入する方式に替えてみた。インク注入のため何度も抜き差ししているが今のところトラブルはない。
なんや、これでいいやん。コンバーターなんていりません。
どうしても緩んでくるようだったら、一度新しいカートリッジを使えば良い。
万年筆使いの人にはあたりまえのことだろうけど……。
*使用済みカートリッヂにインクを注入 こういう作業は気分転換にぴったり
ペン軸にはキャップなしの時転がり落ちないよう、マッチの軸をテープで貼り付けてある。
小生は手首が細く筆圧も弱いので、ペリカンの14C-585愛用です。でも、近年はPCばかりになりました。大江健三郎のように「糊と鋏」で原稿を書いていた頃が懐かしい、もちろん、モニター上での推敲も楽しいものです。ただ、変換間違いに悩まされますが老人力MAXには強い見方です。筆記具によって原稿の内容が変わるような気がします。最終校正は紙に赤ペンですよね。(石原拝)
返信削除ペリカンの14C-585。いいですねぇ。たしかにテキストだけでなくレイアウトのことを考え始めると、だんぜんPC上での作業になりますね。インデザインで写真をあっちやり、こっちやり。編集ソフトはずいぶん使いやすくなりました。校正も昔は赤鉛筆でしたが、今はフリクションポイントという武器が手に入りいろんな色が使えて助かります。業界的にも素晴らしい商品だと思います。
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