2023/01/23

夜半に降り出した雨も10時前には止み、雲間から太陽も顔をのぞかせる。
しめしめ、この調子で路面が乾いてくれると、明日の凍結の憂いがなくなるが、どうか。
いずれにしても明日は午後遅くから雪、しかも大津でもそれなりに積もるという。

寝る前に鴨長明の編んだ『発心集』を何度か読んだ。
発心とはいうものの、なかには緩慢な自死とも受け止められる、ちょっとどうかという話もあり、はたしてこれで極楽とやらへ行けるのかしらと思ってしまう。
長明自身はこのような発心・往生を本当はどう思っていたのだろう。
『方丈記』を読んでみると、長明は現世に執着おおく徹底しきれないようにもみえる。
あくまで文辞かもしれないが、人として当然で、また、悟りすましたような文章なら、これほど読み継がれはしなかったろう。あるいは後世の仏者が巧みに入れ込んだのだろうか。





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