2024/07/28

5時起床。これまでにない蒸し暑い夜でした。
近くの24時間開いているスーパーへ食料品の買い出し。
はんぺん、水ようかん、豆腐を購入。絶賛脂質抑制中です。
7時から開く店もありますが、7時ではもう暑い。10時開店なんでもう論外。
老人も増えているので開店時間は見直して欲しいですね。
帰宅後先日掃除していたら出て来た川西政明『新・日本文壇史』9(2012)を一気に読み切る。
文学史ではなく「文壇史」なので、作家の私的なエピソード(姦通関係)にことかかない当シリーズ。それが面白いとも思いながらも、ちょっと鼻につき。数年前に全部処分したはずでしたが1冊残っており、しかも読んでいませんでした。
9巻の副題は「大衆文学の巨匠たち」吉川英治、山本周五郎の前半あたりまでは既刊の路線を踏襲しますが、大佛次郎あたりからは様変わり。まだ十分歴史になっていないためか、関係者が存命中からか、ゴシップ的な要素はほとんどなくなり、「樅ノ木は残った」はもはや川西の作品かと思わせるような構成になってしまいます。これには作家論にも作品論にもなっていないとの批判もあるようですが、小生などは逆に面白く読め、この作家読んで見ようかなと思わせました。この巻は歴史を題材とした作家・作品多く取り上げており、作家がどのような歴史観を確立していったかを強調し叙述しているところはなかなか読ませるものがあります。
また「これで書ける!」と作家が確信するシーン。そこを書くところに川西の自信のほどが現れていますね。もういちど揃えてみようかと感じました。

そうそう「樅ノ木は残った」は1970年のNHK大河ドラマになりましたが、原田甲斐が大悪人の汚名を背負って果てるシーン(配役は平幹二朗)は、子ども心にも強い印象を残しました。今も忘れられませんね。




 

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