2024/07/29

「千利休 本覚坊遺文」

酷暑に身体が慣れてきたのか、昨夜はよく寝られました。
当然窓も部屋の建具も全開です。
今日はクルマのリコールがあったのでディーラーへいってきます。
AGSというクラッチがらみの問題、ちょっと時間がかかるようで……、
時間つぶしをどうするか。
なんで考えていましたが、結局クルマ屋で2時間つぶして、スーパーで買い物して帰宅。
今日も一段の酷暑です。

そのあとエアコンをきかせた部屋で「千利休」(1990)を見る。
34年も前、ということは小生30歳。
原作は井上靖の『本覚坊遺文』、脚本は依田義賢、監督は熊井啓。
じつはこの作品と翌年の「利休」の兩方を京都で見ております。
ちょうど利休居士没後400年で、世の中はバブル最末期。
三国利休の「利休」の方はとくにその時代を反映して絢爛豪華なしつらいでした。

ベルリンの銀獅子賞受賞作。だれもが主役級ですが、一番いい役は誰?
利休の三船敏郎か、織田有楽齊の中村錦之助か……?
本覚坊役の奥田瑛二も悪くありません。
芦田伸介の秀吉は利休の「反逆」を引き出す圧力がちょっと弱いようですが。
東野英治郎扮する大徳寺古渓の「はっはっはー」(水戸黄門かい)が秀逸。
まったくもって役者揃いです。
女優一切なしが戦国乱世の男の茶にふさわしい。
 
で、つまらないことですが、冒頭の大徳寺のシーン(実際は妙心寺でのロケ?) 
消火用の放水銃の箱が入っているのは興ざめ。もちろん菰でまいてわかりにくくしてあるのですが、見る人が見れば……。こういうのへの処置がちょっと弱い。
最後の方の床の花に小刀を挿してあるのもいかがなものかと……。
しかし楽しませてもらいました。

いずれにしても若い時はさほどに思いませんでしたが、
今回みてやはりこれはいい映画だと感じました。
モノクロームで撮ったらもっと好印象だったのではないかな?

次は三国連太郎が利休を演じた「利休」を見ましょうか。

*朝の散歩

 


 

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