2021/10/18

ヒーターを入れる

今朝は老母はデイにいく直前になって寒い寒いといって震えだし、寝込んでしまいました。
冷え込んだこともあるのですが、食前に薬を投薬ゼリーで服用させたため
急におなかが冷えて、貧血状態になったのではないかと感じます。
しかたなし。今日はお休みで、小生も自宅にいることにしました。

はたして24時間のうち起きているのは何時間になりますか。
ニ時間に満たないのではないでしょうか。
このところ眼窩もくぼみ、ほほもめっきりへこみました。
能面の老女の表情を陰気にさせたというとなんですが……。

緩慢な速度ではありますが、ヒトとして自然な道行きをしていると思います。
ヒーターを押し入れから出してつけ、しばらくベッドサイドにおりましたら
いびきをかきながら寝てしまいました。

さて、レジュメづくりも一段落したので、このところ「寝る前に読む本」にしている
「世説新語」を読むことにしました。
世説新語』(せせつ しんご)とは、中国南北朝時代南朝宋の臨川王劉義慶が編纂した、
後漢末から東晋までの著名人の逸話を集めた文言小説集。(wikiより)

南朝宋というのは彼の倭の五王の時代に中国南部に栄えた国で、まぁ古い時代なんですが
史書とまでは厳密ではない、逸話というところが多くの読者を引きつけてきたところです。
全訳としては平凡社の中国古典文学大系に収められていて、古書市でも拾えると思います。

小生の手にしているのは大正9年刊行の有朋堂版の漢文叢書の一冊。
新書版で青い表紙、天金です(天金なんてもはや路面の天ぷら屋の屋号かと思いますが)。
鼇頭に小さく訓点入りの原文、本文は訓み下しで簡単な注がついています。
これを毎晩2、3話読むとだいたい寝られるわけです。

状態は経年相当ですが、造りはまだしっかりしています。
私はこれくらいの古い本だと、傍線が入っていたり、頁の隅が折ってあったりして
あまり気になりませんし、それが面白いと思うこともあります。

この本もあちこちに赤鉛筆で印がつけてありまして、それを見ていくと、なにかの話、
あるいは文章・蘊蓄のネタを探していたことがうかがえます。
そういう使われ方、楽しみ方をしてもいっこう差し支えのない、
むしろそれが「世説新語」の「正しい」読まれ方であるようです。



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