2025/01/21

黒田麹廬顕彰記念碑

 帰り道御殿ヶ浜の本多神社に立ち寄った。境内では保育園児が遊んでいて小生が写真を撮っていると、例によって「何してんのー?」と近寄ってくる。この位の子は警戒心というのが殆ど無い。彼等はまず手にした獲物(木の実だの蝉の抜け殻だの)を掌にのせて見せてくれるので小生は須く「これはすごいすごい」と褒めちぎることにしている。

本多神社は膳所藩主を二期にわたってつとめた譜代の本多氏をまつるお宮。以前は境内に宝物館があったが、いまは市の博物館に収まっているようだ。その宝物館があった建物の隣に幕末膳所がうんだ洋学者黒田麹廬(くろだきくろ 1827-1892)の顕彰碑が建っている。建碑は昭和六十二年、新しいといえるがそれでももう40年経っている。発起人代表の竹内将人は膳所の郷土史家、小生は若いときにあって話したことがある。撰文も竹内だろう。黒御影石で篆額は「黒田麹廬顕彰記念碑」とあり、碑文は以下の通り、さすがに昭和も末なので漢文ではなく、新字・新仮名遣いだが、送り仮名はカタカナだし、伝としては生没年などを欠くのが異例だけれどかえって麹廬への敬愛の気持ちが感じられてよい。


杉浦重剛ヲ教育シテ大成サセタ膳所藩ノ大学者黒田麹廬先生ハ弱冠緒方洪庵ノ適塾ニ学ビ若クシテ幕命ニヨリ江戸ノ蕃書調所(東京大学ノ前身)ノ教授トナリ将来ヲ嘱望サレテイタ 然ルニ幕末膳所城事件ニヨリ帰藩シ遵義堂ノ督学トナリ後チ師範頭(校長)トナラレタ 先生ハロビンソン漂流記ノ本邦初訳者デアリ ソノ「漂荒紀事」ハ新島襄ヲ始メ青年達ニ多大ノ夢ヲ与エタ マタ先生ハ膳所 大津ニ鉛筆 ペン インク 葡萄酒 写真機 時計ナドノ西洋文物ヲ最初ニ紹介シタ人デアル 先生ハ語学ノ天才デ蘭 英 独 仏 梵語ニマデ通ジ 其著書訳書ハ百種ヲ超エ 福沢諭吉ノ「西洋事情」ニ訂正増補ヲ加エ「天下ニ恐ルベキハタダ黒田アルノミ」ト云ワシメタ 帰藩スルコトナク其儘江戸ニオラレタラ必ズヤ大学者トシテ中央ニ名ヲ挙ゲラレタデアロウト痛惜ノ念ニ耐エナイ 先生ノ生誕百六十年ニ当リ有志相謀リ 祭典ヲ催シコノ隠レタ郷土ノ偉人ノ遺徳ヲ偲ビ茲ニソノ顕彰碑ヲ建テ永ク記念スル

  昭和六十二年十二月吉日                  有志一同建立


天才は時代と地域に関係なく現れるので、そもそも郷土の専有物にはならないけれど、その時代と地域に束縛されるということは確かだな。ちなみに麹廬の墓は膳所を見下ろす岡山の墓地に現存。同地には麹廬が帰藩の原因となった「膳所城事件」の関係者「膳所藩烈士」(尊皇攘夷派)の墓もある。



好天が続きますが、夜中に少し降っています。
猫の額のような菜園も、おかげで水をやらなくて済んでいます。
暖かいとの予報で、さっそく自転車に跨がって琵琶湖を渡ります。
一日に一度息を弾ませるのは気を整えるのにもよい効果が期待できます。

*湖南の景色です マンションのあたり小生産湯の地なので親しみがあります










*旧城下町を走る京阪電車 山茶花を背景にパチリです











*コンデジでパチリ こういう取り合わせも20年経ったら……。
 まぁその頃はこの世にいないか。


2025/01/20

寝付きが早い!!

四十代後半に仕事をした所からお声がかかって向こう3年間手伝うことに。ちょこちょこですが。それでも学校やボランティアを含めて週に数日は外に出ることに。じっとしているのは性に合わないので、お役に立てばありがたいこと。退職以来持っていなかった名刺を久しぶりに作る。ただし所属も肩書きもなし。あいかわらず氣樂です。

小川隆『臨済録』ようやく通読。今回はよくわかりました。おすすめにしたがって
明日からは鈴木大拙の『禅の思想』の読み直し。
寝床ではずっと『正法眼蔵』おかげさまで寝付きが早い!!です。


*散歩道で 柿の木です。かなりいじめてありますが強い





2025/01/19

引き続き好天です。
墓掃除のあと雑木林で遊びました。
午後は小川隆の『臨済録』の続き、いよいよ語録の本体。
岩波文庫の入矢義高訳注の『臨済録』を横におきました。


2025/01/18

撮り鉄日和

好天。朝方2度くらいまで下がりましたが、そのあとどんどん暖かくなりました。
洗濯、干し物をすませ自転車に乗ってニ時間ほど里廻りです。
まさに小春日和。帰宅後あたたかく軽くなった布団をとりこんで豊かになった気分。


*おととしまで旧国鉄車両が走っていた草津線。今はこんなのが走ります。手原ー草津間。










*琵琶湖線をサロンカーなにわを引いて走るDD51重連です。このところ訓練らしい。










*寒の川水は冷たいはずですが……




2025/01/17

最高気温は7度くらい、陽もほとんどささず、時折時雨れる。
朝一番で散髪。年金生活者愛用の店。カットのみだと1,500円。
65歳以上割引有り。職人さんには上手い下手あり。今日はあたりだった。
帰宅後昨日から再読している小川隆『臨済録―禪の語録のことばと思想―』(岩波書店 2008)
を半ばまで読む。文献学の方法についてなにも学んでいなかったら、たぶん最初から判らない本。

*近江鉄道本線 彦根駅 2025.1




2025/01/16

寒中

松の内があけて、今年2度目のボランティア。
目録をチェックしながら資料のラベル貼り。
1日で400点余り。よし、この調子なら年度内に完成できそうです。
よく働きました。くたびれましたが、気分はすっきり。
明日は散髪。

*朝の光 琵琶湖の向こうに比良山、今朝は全体に白くなりました

















*夕方の光 メタセコイアの夕映え 200万年前古琵琶湖のほとりに住んでいた象もこんな景色をみたかしら


2025/01/15

つまらない映画だった

朝から時折小雨が降る天気。
昼過ぎからは強い北風が吹き始めました。
気晴らしにアマゾンのプライムビデオを楽しんでいます。
先日はヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT  DAYS」
世間の評判が良いようですが、小生の印象はその反対でした。
どうしてみんなよってたかって高評価なのかは不思議ですな。
まるで「成瀬」とかなんとかいう小説への賛辞(計画的・組織的でかつ圧倒的な)と同じ香りです。
テレビドラマにもっといい作品があります。
金払って見なくてよかった。







2025/01/14

好天。午前中極寒用のダウンジャケットを着込み、自転車で隣町へ。
旧職の後輩からの依頼を聴く。
とくに問題も無く了解してあとは世間話。
給料をもらって働く人はたいへんだ。
お身体おいといください。
午後は暖かくしてアマゾンで「アインシュタイン 天才科学者の殺人捜査」を楽しむ。














2025/01/13

午前中に1時間ほど寒中散歩。
歩いているときは寒さを感じませんね。
肩や腕のストレッチをして、ときおり深呼吸をしながら。
自転車とはちがい全身の運動になります。

明日旧職場の人と話があるので散髪しておきたかったのですが
あまりに寒いので延期です。
このところ夕方冷えてくると動悸がします。
寒さもあるけど、気の乱れかな。



2025/01/12

冬型がすこし緩みましたがやはり寒いですね。
体調は今ひとつ。自律神経が整いません。
買い物や身の回りのことをして、
午後は暖かくしてアマゾンでTVドラマの「深夜食堂」を
見て過ごす。




2025/01/11

坐禪會

今回の雪は典型的な「北雪」で湖南はちらついたくらいでした。
今日電車に乗って北に向かうと、安土あたりからつもりはじめました。
彦根の町は道路はあいていましたが、屋根は白くそこそこ降った様子でした。
ここから長浜、木之本、余呉と北に向かうに従い、
もう北陸と変わらぬ「雪国」になってしまいます。
言葉も湖南とはずいぶん違うと感じます。
滋賀は琵琶湖をとりまく一つの盆地県ですが意外に多様です。

さて、今年初めての坐禪會ですが、法堂のなかは冷凍庫のような寒さ、
はじめのうちは息を数えているのですが
二炷目に入るとアタマがボンヤリして数えるのをやめてしまいました。
寒さと一体になり、とっても値打ちがありました。
終了後お薄をだして下さりありがたかったですね。

*いつもの車庫ですが雪景色になるとこんな感じに

















*昨日は10センチほど積もったようです

















*帰る頃には寒さもずいぶん和らぎました


2025/01/09

雪起こしの黒雲が西の方からやってきました。

晴れ間のあるうちに調べ物のため丘の上の図書館へ

さて、土曜日にかけてどれだけ降るでしょうか。























2025/01/08

冬型が強まってきました。
2ヶ月ぶりの診察を受けに朝からクリニックへ。
発熱外来でもあるので心配していましたが
そういう人はいないのでほっとしました。
もう2ヶ月クスリをもらいました。
次回からは量は減るようです。

余りの寒さで、外出を控えていましたが、お昼に重装備で散歩。
光はすばらしいのですが、なにせ風が強い。
水溜まりが凍っています。
1時間歩いて、さすがにほっこりしました。

週末に向かって降雪の予報。灯油、食糧を買い込みました。


*今日はNikonD300 原っぱなのでうるさいシャッター音も気にならない



2025/01/07

仕事始め

今年もボランティアのお仕事がはじまりました。
年度内に完成を目指していた資料目録 なんとかめどがつきました。
もうひとふんばり頑張ります。

*琵琶湖からの寒さきびしい夕べの道


2025/01/06

雨になりました。
でも年末年始はおだやかな日が続いたので、
近年にないよいお正月だったといえましょう。
この調子で平穏な一年になってほしいものです。

写真は昨日、ちょっと寒いなか隣町まで


*初撮りは京阪電車石山坂本線 松原踏切で 迎春ヘッドマークつきです

















*子供が小さかったときよく連れて入りました。でももう日帰り温泉のような値段















*ミズスマシたちも漕ぎ初めかな 瀬田唐橋から


















2025/01/04

見よ! 見よ!

朝から雪がちらついて寒い。

さて、手許にあった本を見たらとんでもないことに気がつきました。
うーむ。
しかし、あるいは……。



















さて、おわかりになりましたかな?

函に印刷された水墨画は著名な如拙の「瓢鯰図」(国宝)ですが、
キャプションがひっくりかえっております。

所有のものは昭和40年9月発行の2刷。2刷でこの函です。
しかし、しかるべく「訂正」されているものも出回っていますので
しばらくして改められたことは間違いないようです。

余りに大胆な「誤植」ですが、本が本だけにね
これは深い計らいがあるのではと勘ぐってしまいます。
ひっくり返してこの図を眺めて見よ という公案かな


2025/01/03

三箇日はおだやかな天気となりました。
ありがたいことです。
正月の食べ物はもう里芋の炊いたんと餅だけがそれらしいもので
ほとんど「おせちじまい」のようなありさま
年賀状は不義理をして頂戴したら出す式を続けていたら十数通になりました。
このあたりが小生の交際の範囲ということでもあります。
いろんな「〇〇しまい」が流行です。次はなにが仕舞われるのかな。

寺社への初詣もせず、家で資料目録の校正に時間をついやしています。
明日あたりから獅子舞が門付けにまわってくるでしょう。






2025/01/01

 

















 みなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします


タマゴを買って来いとの下命により、小生新年の初漕ぎへ
その前に墓掃除につづいて里廻りです
今年も走ります。