2025/01/31

バベットの晩餐会

冬晴れ。厳しい冷え込み。
午前中に買い物。午後本読み。
夕方からプライムビデオでデンマーク映画「バベットの晩餐会」(1987)を観る。
単純なストーリーだが映画らしく魅せる。
デンマークはルター派のデンマーク国教会が大半を占めるようだが
映画で登場する交わりは北欧らしく?霊性を強調する個性の強いもののようだ。
清貧な信仰に生きる田舎の人々の暮らしと心ばえに触発された二人の男性がいい脇役
革命のパリから逃れてきた女性シェフが腕を振るう「晩餐」に至る流れもありえないようだがまぁまぁ面白い。
12,000フランを投じた晩餐。食欲が信仰を回復させる趣向。
イエスもパンを割き、葡萄酒を回して宣教したわけで……。
それで結局この映画の主人公はとなると牧師のあとを守る二人の娘となるが、
それはいってみれば信仰とか覚醒といったことになるのだろうか?
護教作品になってしまいかねない、そのきわどいところをねらっているのか、あるいはあえて信仰を前面に描きつつ、実はシニカルな視点で、しかも巧妙にそれを批判しているのかもしれない。食欲や愛欲こそが生きることの源泉だと……ま、その辺は観る人にまかせたい。
この前見てあまり感心しなかった「PERFECT DAYS」(ありゃ「日々是好日」という禪語だな)と比較して色々考えた。


*ミスミソウ



2025/01/30

今日もよく冷えました。
起きた時の部屋の温度は7度。外は0度近くまで下がったようです。
北の空は真っ白。湖西・湖北は雪でしょう。
こちらもチラチラしていますが、積もることはなさそう。
ただ、明日の路面凍結が心配です。

昨日はご近所の長老が90歳で亡くなられ、そのお見送りに出ました。
職人さんで何事も元気な人でしたが、小生と同級だった長男さんが30代で亡くなり、
お連れ合いにも先立たれ、商売も畳んで、近頃はひっそりと暮らして居られた印象です。
小生の住まいする地区は、100年ほど前にひらかれいろんな果樹が植えられた場所。
次男さんの挨拶に70年くらい前に移り住んだころはまだ2軒くらいしか家が無かったと
ありましたが、わが家は遅れること10年。5軒目だったと聞いています。
野ウサギが飛び跳ね、雉を撃つ猟師と出会うこともあるような場所でした。
今はぎっしりと家が建ちました。
並んだ方々もみなさん相応のご年配。小生が一番若手でした。
わすかの時間でしたが、寒さがこたえたことでしょう。

先々週の陽気でふくらんだワビスケの花が昨日あたりから開き始めたのですが
この寒波で凍ててしまいかわいそうなことになっています。
せっかく咲くんだったら存分に咲かせてやりたいのですが。





2025/01/28

 天気は良いのだけれど、風が滅法強い。
とくに湖畔は身体がもっていかれるほど、朝は4度だったが体感気温はもっと厳しい。
終日ボランティア。今日は700点くらいやっつける。
頂上はみえているのだが現実にはまだいくつも上り下りを経なければならないアレだ。
腰・肩・目にけっこうダメージ。
仕事場の人間は小生が一番年長で、あとは3、4歳下、
ほぼ同世代なので話は合うが、くたびれもおんなじらしい。
3時の休憩はため息が揃って出る。
今週はもう1日頑張る。


*ハンノキの垂れ下がった房状のものは花(雄花)だという。早春の風景。





2025/01/27

天気は下り坂、夕刻から一降りありそう。
朝から用心のために母の使っていた杖をかりて近所の散歩。
ずいぶんとよくなってきた。
帰宅後前橋汀子を聴く(チャイコフスキーとメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲)。
とくにメンデルスゾーンは素晴らしい。
80歳を超えておられるが今も現役。華やかさは変わらない。
きっとすさまじい練習をされているはず。
大きな音は出せないのでヘッドフォンで聴くと力強さがよくわかる。
とても男前な演奏家。



2025/01/26

冬晴れです。
丘の上の図書館までクルマで走りました。
車内はポカポカですが、そとは手袋とマフラーが要りました。
しばらくあたりの雑木林をゆっくり散歩。
コゲラがせわしそうに飛び回っていました。

*腰をかばって杖をつきながらの散歩です。
 帽子かぶってマフラー巻いて杖をつく。まるで御木本幸吉翁のような……。
























*平年より気温は高めといっていますが、山の中はそれなりに


2025/01/25

腰の違和感はまだ去らないけれど、じっとしてもいられないので
魚・野菜・麺類の買い出しのためスーパーを二軒まわる。
今日はニギスと里芋が安く手に入った。ありがたい。
外も寒くなってきたので、家で大拙の『禪の思想』を読み続けなんとか読み切る。
もちろん理解度は……ですが。

*ウロウロできないので古い写真(2014年長崎) 冬のはずだがやはり暖かそう





















2025/01/24

昨夜は腰(背骨あたり)がヒクヒクと痛み、寝床で寝返りができず
仰向けでは腰に負担があるので、終始横向けで寝ておりました。
今朝方は少しましになったとおもったので、近くへ歩き出しましたが
やはり途中で腰に痛みが走り、その場で立ち往生。
しかたなく落ち着くのを待ってゆっくりと家にもどりました。
軽いぎっくり腰ですね。
やはりウロウロせず安静にしておかないといけなかったようです。
さてさて、困りました。



2025/01/23

終日ボランティア。
本日は500点余りを整理。
さすがに少し根が詰まりました。

少しずつですが日が長くなってきました。
でも寒さはまだこれからが本番。
一昨年の今ごろは15センチの積雪のあったことを記している。

仕事場との行き来には必ずクラシックを流している。
クラシックになんのうんちくもないけれど、やはりよいものはよい。
このところはバッハなら古楽器による演奏。ベートーヴェンなら弦楽四重奏曲。
運転の邪魔にならないし疲れない。

帰宅したらなんとなくぎっくり腰の予兆。無理な姿勢を続けたせいでしょうか
用心しないとあきません。



*午後4時30分


 

2025/01/21

黒田麹廬顕彰記念碑

 帰り道御殿ヶ浜の本多神社に立ち寄った。境内では保育園児が遊んでいて小生が写真を撮っていると、例によって「何してんのー?」と近寄ってくる。この位の子は警戒心というのが殆ど無い。彼等はまず手にした獲物(木の実だの蝉の抜け殻だの)を掌にのせて見せてくれるので小生は須く「これはすごいすごい」と褒めちぎることにしている。

本多神社は膳所藩主を二期にわたってつとめた譜代の本多氏をまつるお宮。以前は境内に宝物館があったが、いまは市の博物館に収まっているようだ。その宝物館があった建物の隣に幕末膳所がうんだ洋学者黒田麹廬(くろだきくろ 1827-1892)の顕彰碑が建っている。建碑は昭和六十二年、新しいといえるがそれでももう40年経っている。発起人代表の竹内将人は膳所の郷土史家、小生は若いときにあって話したことがある。撰文も竹内だろう。黒御影石で篆額は「黒田麹廬顕彰記念碑」とあり、碑文は以下の通り、さすがに昭和も末なので漢文ではなく、新字・新仮名遣いだが、送り仮名はカタカナだし、伝としては生没年などを欠くのが異例だけれどかえって麹廬への敬愛の気持ちが感じられてよい。


杉浦重剛ヲ教育シテ大成サセタ膳所藩ノ大学者黒田麹廬先生ハ弱冠緒方洪庵ノ適塾ニ学ビ若クシテ幕命ニヨリ江戸ノ蕃書調所(東京大学ノ前身)ノ教授トナリ将来ヲ嘱望サレテイタ 然ルニ幕末膳所城事件ニヨリ帰藩シ遵義堂ノ督学トナリ後チ師範頭(校長)トナラレタ 先生ハロビンソン漂流記ノ本邦初訳者デアリ ソノ「漂荒紀事」ハ新島襄ヲ始メ青年達ニ多大ノ夢ヲ与エタ マタ先生ハ膳所 大津ニ鉛筆 ペン インク 葡萄酒 写真機 時計ナドノ西洋文物ヲ最初ニ紹介シタ人デアル 先生ハ語学ノ天才デ蘭 英 独 仏 梵語ニマデ通ジ 其著書訳書ハ百種ヲ超エ 福沢諭吉ノ「西洋事情」ニ訂正増補ヲ加エ「天下ニ恐ルベキハタダ黒田アルノミ」ト云ワシメタ 帰藩スルコトナク其儘江戸ニオラレタラ必ズヤ大学者トシテ中央ニ名ヲ挙ゲラレタデアロウト痛惜ノ念ニ耐エナイ 先生ノ生誕百六十年ニ当リ有志相謀リ 祭典ヲ催シコノ隠レタ郷土ノ偉人ノ遺徳ヲ偲ビ茲ニソノ顕彰碑ヲ建テ永ク記念スル

  昭和六十二年十二月吉日                  有志一同建立


天才は時代と地域に関係なく現れるので、そもそも郷土の専有物にはならないけれど、その時代と地域に束縛されるということは確かだな。ちなみに麹廬の墓は膳所を見下ろす岡山の墓地に現存。同地には麹廬が帰藩の原因となった「膳所城事件」の関係者「膳所藩烈士」(尊皇攘夷派)の墓もある。



好天が続きますが、夜中に少し降っています。
猫の額のような菜園も、おかげで水をやらなくて済んでいます。
暖かいとの予報で、さっそく自転車に跨がって琵琶湖を渡ります。
一日に一度息を弾ませるのは気を整えるのにもよい効果が期待できます。

*湖南の景色です マンションのあたり小生産湯の地なので親しみがあります










*旧城下町を走る京阪電車 山茶花を背景にパチリです











*コンデジでパチリ こういう取り合わせも20年経ったら……。
 まぁその頃はこの世にいないか。


2025/01/20

寝付きが早い!!

四十代後半に仕事をした所からお声がかかって向こう3年間手伝うことに。ちょこちょこですが。それでも学校やボランティアを含めて週に数日は外に出ることに。じっとしているのは性に合わないので、お役に立てばありがたいこと。退職以来持っていなかった名刺を久しぶりに作る。ただし所属も肩書きもなし。あいかわらず氣樂です。

小川隆『臨済録』ようやく通読。今回はよくわかりました。おすすめにしたがって
明日からは鈴木大拙の『禅の思想』の読み直し。
寝床ではずっと『正法眼蔵』おかげさまで寝付きが早い!!です。


*散歩道で 柿の木です。かなりいじめてありますが強い





2025/01/19

引き続き好天です。
墓掃除のあと雑木林で遊びました。
午後は小川隆の『臨済録』の続き、いよいよ語録の本体。
岩波文庫の入矢義高訳注の『臨済録』を横におきました。


2025/01/18

撮り鉄日和

好天。朝方2度くらいまで下がりましたが、そのあとどんどん暖かくなりました。
洗濯、干し物をすませ自転車に乗ってニ時間ほど里廻りです。
まさに小春日和。帰宅後あたたかく軽くなった布団をとりこんで豊かになった気分。


*おととしまで旧国鉄車両が走っていた草津線。今はこんなのが走ります。手原ー草津間。










*琵琶湖線をサロンカーなにわを引いて走るDD51重連です。このところ訓練らしい。










*寒の川水は冷たいはずですが……




2025/01/17

最高気温は7度くらい、陽もほとんどささず、時折時雨れる。
朝一番で散髪。年金生活者愛用の店。カットのみだと1,500円。
65歳以上割引有り。職人さんには上手い下手あり。今日はあたりだった。
帰宅後昨日から再読している小川隆『臨済録―禪の語録のことばと思想―』(岩波書店 2008)
を半ばまで読む。文献学の方法についてなにも学んでいなかったら、たぶん最初から判らない本。

*近江鉄道本線 彦根駅 2025.1




2025/01/16

寒中

松の内があけて、今年2度目のボランティア。
目録をチェックしながら資料のラベル貼り。
1日で400点余り。よし、この調子なら年度内に完成できそうです。
よく働きました。くたびれましたが、気分はすっきり。
明日は散髪。

*朝の光 琵琶湖の向こうに比良山、今朝は全体に白くなりました

















*夕方の光 メタセコイアの夕映え 200万年前古琵琶湖のほとりに住んでいた象もこんな景色をみたかしら


2025/01/15

つまらない映画だった

朝から時折小雨が降る天気。
昼過ぎからは強い北風が吹き始めました。
気晴らしにアマゾンのプライムビデオを楽しんでいます。
先日はヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT  DAYS」
世間の評判が良いようですが、小生の印象はその反対でした。
どうしてみんなよってたかって高評価なのかは不思議ですな。
まるで「成瀬」とかなんとかいう小説への賛辞(計画的・組織的でかつ圧倒的な)と同じ香りです。
テレビドラマにもっといい作品があります。
金払って見なくてよかった。







2025/01/14

好天。午前中極寒用のダウンジャケットを着込み、自転車で隣町へ。
旧職の後輩からの依頼を聴く。
とくに問題も無く了解してあとは世間話。
給料をもらって働く人はたいへんだ。
お身体おいといください。
午後は暖かくしてアマゾンで「アインシュタイン 天才科学者の殺人捜査」を楽しむ。














2025/01/13

午前中に1時間ほど寒中散歩。
歩いているときは寒さを感じませんね。
肩や腕のストレッチをして、ときおり深呼吸をしながら。
自転車とはちがい全身の運動になります。

明日旧職場の人と話があるので散髪しておきたかったのですが
あまりに寒いので延期です。
このところ夕方冷えてくると動悸がします。
寒さもあるけど、気の乱れかな。



2025/01/12

冬型がすこし緩みましたがやはり寒いですね。
体調は今ひとつ。自律神経が整いません。
買い物や身の回りのことをして、
午後は暖かくしてアマゾンでTVドラマの「深夜食堂」を
見て過ごす。




2025/01/11

坐禪會

今回の雪は典型的な「北雪」で湖南はちらついたくらいでした。
今日電車に乗って北に向かうと、安土あたりからつもりはじめました。
彦根の町は道路はあいていましたが、屋根は白くそこそこ降った様子でした。
ここから長浜、木之本、余呉と北に向かうに従い、
もう北陸と変わらぬ「雪国」になってしまいます。
言葉も湖南とはずいぶん違うと感じます。
滋賀は琵琶湖をとりまく一つの盆地県ですが意外に多様です。

さて、今年初めての坐禪會ですが、法堂のなかは冷凍庫のような寒さ、
はじめのうちは息を数えているのですが
二炷目に入るとアタマがボンヤリして数えるのをやめてしまいました。
寒さと一体になり、とっても値打ちがありました。
終了後お薄をだして下さりありがたかったですね。

*いつもの車庫ですが雪景色になるとこんな感じに

















*昨日は10センチほど積もったようです

















*帰る頃には寒さもずいぶん和らぎました


2025/01/09

雪起こしの黒雲が西の方からやってきました。

晴れ間のあるうちに調べ物のため丘の上の図書館へ

さて、土曜日にかけてどれだけ降るでしょうか。























2025/01/08

冬型が強まってきました。
2ヶ月ぶりの診察を受けに朝からクリニックへ。
発熱外来でもあるので心配していましたが
そういう人はいないのでほっとしました。
もう2ヶ月クスリをもらいました。
次回からは量は減るようです。

余りの寒さで、外出を控えていましたが、お昼に重装備で散歩。
光はすばらしいのですが、なにせ風が強い。
水溜まりが凍っています。
1時間歩いて、さすがにほっこりしました。

週末に向かって降雪の予報。灯油、食糧を買い込みました。


*今日はNikonD300 原っぱなのでうるさいシャッター音も気にならない



2025/01/07

仕事始め

今年もボランティアのお仕事がはじまりました。
年度内に完成を目指していた資料目録 なんとかめどがつきました。
もうひとふんばり頑張ります。

*琵琶湖からの寒さきびしい夕べの道


2025/01/06

雨になりました。
でも年末年始はおだやかな日が続いたので、
近年にないよいお正月だったといえましょう。
この調子で平穏な一年になってほしいものです。

写真は昨日、ちょっと寒いなか隣町まで


*初撮りは京阪電車石山坂本線 松原踏切で 迎春ヘッドマークつきです

















*子供が小さかったときよく連れて入りました。でももう日帰り温泉のような値段















*ミズスマシたちも漕ぎ初めかな 瀬田唐橋から


















2025/01/04

見よ! 見よ!

朝から雪がちらついて寒い。

さて、手許にあった本を見たらとんでもないことに気がつきました。
うーむ。
しかし、あるいは……。



















さて、おわかりになりましたかな?

函に印刷された水墨画は著名な如拙の「瓢鯰図」(国宝)ですが、
キャプションがひっくりかえっております。

所有のものは昭和40年9月発行の2刷。2刷でこの函です。
しかし、しかるべく「訂正」されているものも出回っていますので
しばらくして改められたことは間違いないようです。

余りに大胆な「誤植」ですが、本が本だけにね
これは深い計らいがあるのではと勘ぐってしまいます。
ひっくり返してこの図を眺めて見よ という公案かな


2025/01/03

三箇日はおだやかな天気となりました。
ありがたいことです。
正月の食べ物はもう里芋の炊いたんと餅だけがそれらしいもので
ほとんど「おせちじまい」のようなありさま
年賀状は不義理をして頂戴したら出す式を続けていたら十数通になりました。
このあたりが小生の交際の範囲ということでもあります。
いろんな「〇〇しまい」が流行です。次はなにが仕舞われるのかな。

寺社への初詣もせず、家で資料目録の校正に時間をついやしています。
明日あたりから獅子舞が門付けにまわってくるでしょう。






2025/01/01

 

















 みなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします


タマゴを買って来いとの下命により、小生新年の初漕ぎへ
その前に墓掃除につづいて里廻りです
今年も走ります。