大学へ行かないのと暑いので外出が減り、お金を使わない。
代わりにネットで新古本をむさぼり買う衝動に突き動かされる。
一昨日買った平雅之先生の書き下ろし文庫『鎌倉仏教の中世』(法蔵館文庫・2025.5)を一気に読む。著者は小生よりは8歳上、ちょうど紛争が終わって大学入った世代だけど、いろんな分野で戦後の雑ぱくな「本質論」「規定還元論」が退潮して、あらたな枠組みが登場し始めた時代の雰囲気は共有できる。第四章の道元禅は輸入仏教か に惹かれて読み出したが、自身の研究の歩みをつづった終章 顕密体制論と私 は筆者の史料を読み込む細やかなまなざしと学問的矜恃に触れてとくに興味深く読めた。あのころ議論していたことが、半世紀近くを経てついにここまできたのかという感慨は大きいですね。専門書ながら市民向けに書き下ろされたということも、今の時代には意味も大きい。
代わりにネットで新古本をむさぼり買う衝動に突き動かされる。
一昨日買った平雅之先生の書き下ろし文庫『鎌倉仏教の中世』(法蔵館文庫・2025.5)を一気に読む。著者は小生よりは8歳上、ちょうど紛争が終わって大学入った世代だけど、いろんな分野で戦後の雑ぱくな「本質論」「規定還元論」が退潮して、あらたな枠組みが登場し始めた時代の雰囲気は共有できる。第四章の道元禅は輸入仏教か に惹かれて読み出したが、自身の研究の歩みをつづった終章 顕密体制論と私 は筆者の史料を読み込む細やかなまなざしと学問的矜恃に触れてとくに興味深く読めた。あのころ議論していたことが、半世紀近くを経てついにここまできたのかという感慨は大きいですね。専門書ながら市民向けに書き下ろされたということも、今の時代には意味も大きい。
京都の法蔵館はこのところヒット作が多いです。
久しぶりに里廻りです
*読み応えのある一冊