2021/12/07

診察日

雨の日になりました。しかもけっこうな降りです。
そんななか老母の定例の診察のためにかかりつけ医へ。
雨の日の車椅子への乗り降りは厄介ですが、なんとか無事にすませました。
母も賢かったと思います(ふー)。
帰りはシャトレーゼ!で甘い物を買いましたよ。

午後はクラシックのCDを聞きながらの、「ながら自習」(そんなんできるんかいな?)
ベートーヴェンの交響曲を1から9までずーっと聴いています。
たぶんこういうのを「神品」というのでしょうね。
物欲は控えているのですが、いいステレオセットが欲しいです……。

*百万遍にて






 





*浜大津駅 石坂線



2021/12/06

今年は立派に実ったナンテン。
でも、このところ、かなり鳥に食べられました。
この分では、お正月には丸坊主になりそうです。



2021/12/05

匍匐するも、未だ前進せず























陽が差したり時雨が来たり、定まらない一日でした。

さて、今日は王利器撰「顔氏家訓集解」という中国で出された標点本が来たので
これまで読んだところを確かめていました。
集解ということで膨大な注が付いています。
顔氏家訓にたいする撰者の注釈や先学の解釈。指摘事項なんかががズラーリとひいてある。
本文を数字読むことに、注番号が振られています。おおー、ものすごく詳しいぞ。

それと彼の国の古典はかならずなにがしかの典拠が背後に控えていますので
それを知らないと目の前の文章が理解出来ない、逆に言うと典拠が判れば
その文章の意味や筆者の意図がわかるという仕組みになっています。
(もちろんわかる人にはわかる……と言う意味でですが)
注にはこういう典拠ものっています。これはもう、はてしがない世界ですね……。

ちなみに下の写真の右上が清代に出された版本の影印本、
いわゆる白文というやつで、句読点なんて一切ついていません。
どこで切れるのか、お手上げになることも再々です。
顔氏家訓は漢文のセオリー通り、四字まとまりで切っていける所が多いので
これはちょっと助かります。
右下が句読点と注が一杯載っている現代の標点本。これは文の区切りがわかります。
左上は訓読確認のための本、左下は日本語訳の本、この2冊は日本のですね。
少なくともこれだけないと、読み進めることが出来ません。

もちろん最初から読み下しや日本語訳を見ると勉強にならないので、
最初は白文に赤鉛筆で点を打って読みながら文のまとまりをさがしていきます。
読めない時でも行間2行取りで注がはいっているので、
これを見ることで文意を推しはかり、読むことが出来ることもあります。
でもこうした古い版本には間違いも少なくないようでして、さらに標点本を見て確認。
その豊富な注を見て匍匐前進にかかります。

ただ注そのものもが読めないことも当たり前のようにあり……、
まったくお手上げになることも多々あります。
そういうときには、ちょっとずるをして日本語訳を読んでみるわけですが、
あまりに見事な訳だとかえって原文に即した理解ができないこともありますな(泣)。

いつもこんなことを書いていますが、本当に勉強されている方からみれば
馬鹿なような話です。あくまで爺の楽しみでやっていることなので
そこんところは、お許しくださいネ。






2021/12/04

うーん

老母は今日はデイサービスの日。
週3日なので中2日あくと、歩くのがちょっとおぼつかなくなる。
このところ手足の震えが見だつようになりました。
パーキンソンの症状が出て来ていると思われます。
年末年始のデイの長いお休みの間、身体を動かすのが課題です。

老母の老化にあわせて、家も痛みが目立ってきました。
勝手口の扉のひずみ、玄関灯の故障、冷蔵庫のうなり
エアコンの劣化……に続いて昨日はレンジフード
の換気扇のモーターがお釈迦になりました。
素人工作を試みましたがむつかしく、朝から近所の工務店に連絡。
一切合切直してしまおうかという気分です。
平成元年の建築なのでもう32年、やはり相応の年回りですね。
ともかく換気扇の故障は、夏でなくて幸いでした。

*まちかどにて

























2021/12/03

揺れたかな?

朝、和歌山で地震があったとのことですが、大津はほとんど揺れませんでした。
でも怖いですね地震は、本棚が倒れてこないようにしていますが、
震災級がくれば追っつかないな。せめて夜中に来ないで欲しいです。
加えて心配なのは富士山大噴火。下の子が富士市で働いているので気になります。


*墓掃除のあとちょっと走りました。寒いけど光が美しい。
 木漏れ日や、水のおもて、木々の影を見ているだけでもうっとりしますね。


2021/12/02

楽しげな表紙の本

今日は訪問看護の日、老母はこのところおだやかに過ごしています。 
ありがたいことです。

その間に本が届きました。柳田聖山著『純禅の時代 祖堂集ものがたり』
昭和59年に花園大学にある禪文化研究所から刊行されていますね。

同所の機関誌『禪文化』に連載されたものでもあり、表紙カバーの絵も楽しげで、
ぱっと見平易な本のように見えもて、そこは碩学の著ゆえなかみは深くむつかしい。
九世紀唐代の原始の禅と禅者の風貌を伝える「祖堂集」は先生が世に広く紹介された文献で、その存在自体一般には戦後になって知られたものといいます(受け売りです)。
三年あまり花大に通い、この冊子も拝読していましたので、これはご縁ですね。


冒頭の一節は「仏骨の表」。仏骨を迎えて大盛り上がりの都で、廃仏のススメを皇帝に行って怒りを買い、その日のうちに南方に左遷された韓愈と、現地でめぐりあった禅者のお話しから始まりました。
小生かつて漢文塾にいって最初に「読ませていただいた」のがこの「仏骨の表」なので懐かしいですナ。
韓愈は威勢良く上表するんですが、流される途中で娘さんを亡くして、すぐに泣きを入れてしまうんですね。これはいろいろ勉強できそうです。
装釘・カットは京都の版画家山田喜代春さん。





















2021/12/01

師走朔日

夜明けが遅くなりました。
1限目の授業のため、6時15分にわが家を出発。もちろん辺りは真っ暗。
途中の逢坂山もまだ薄暗く、日ノ岡を越えてようやくオートライトが消えました。
ところが今朝は事情により授業はお休みに。あら残念……。
気分を切り替えて図書館でしっかり自習。楽しいネ。
午後外に出たら寒い寒い。さすがに師走の京都です。


*授業まで1時間以上あるので出町柳まで散歩。冬色になりました。
































2021/11/30

霜月晦日

このところの老母は「わらべ」化が進んでいます。
アルツハイマー型だとそうなるようですが、
レビー小体型でも後半は平行してそうなると聞きます。 
92歳の姿形をしていますが、幼児を相手にしているような時があります。

朝起きたときよく覚醒していると、半時間くらいはまともな会話ができます。
数日前から、「ぼちぼち終わり」というようになり
昨日は「山に歩いていったらきれいな花が咲いていて……」といいだす。
(ここでいう「山」というのは実在する山ではなくて、母が理想の自分になれる場所です)
おお、いよいよお迎えの蓮の花が咲いているのか? と思いましたら、
「石楠花の花」といい、「石楠花は滋賀県の花」と続きました。
まだまだ大丈夫なようです。

よく冷えています。北の方は雪ではないでしょうか、十一月も晦日になりました。
いよいよ明日から師走。先週から柳田聖山の本を読み始めました。
「國男」ならともかく「聖山」を読むとは、はからざりき……。

*買い物の道中で フォーマットを4×3にしてみました。デカイな……

2021/11/29

天狗の遠めがね

冷えましたが、よく晴れています。
今朝は湖畔へ走ってみました。

バッグに放り込んだのは、10年前の廉価+30倍コンデジ(Power shot SX400 is)です。
押し入れから取り出して充電したら大丈夫ちゃんと使えます。
改めてリチウム電池のすごさを感じますね。

それはともかく、24mm~720mm!!で30倍って。
下品というか欲望に忠実というか……。
なんで買ったのかな、山歩き用だったかも?
あ、そうかこのあいだの月食に使えば良かったですね。
24mmの広角側は?だけど、望遠側はかなりのもので、よく写ります。
たまには使ってあげなくちゃ。





















2021/11/28

人の美を竊みて、以て己の力となすべからず

発表も終わったので自習再開。
今日は「願氏家訓」の慕賢編の続きです。
写真の後ろ三行は今に通ずることが書いてありますよ。

 凡有一言一行、取於人者、皆顕稱之、不可竊人之美、以為己力。雖軽、雖賤者、必帰功 
 焉。竊人之財、刑辟之所処、竊人之美、鬼神之所責。

 およそ一言一行も、人に取る者有れば、皆これを顕稱し、人の美を竊(ぬす)みて、以て
 己の力となすべからず。軽なりと雖ども、賤者なりと雖も、必ず功を帰す。人の財を竊む
 は、刑辟(けいへき)の処する所、人の美を竊むは、鬼神の責むる所なり。

ここでいう「美」とは長所、優れた点。功績というニュアンスかな。
それはやっちゃだめですよって子孫にさとしてしています。




比良初冠雪

夜半から厳しく冷えてきて、何度も目が覚めました。
気温は一桁も下のほうまで下がっていたと思います。
朝、外に出てみるとやはり比良山が白い。
11月中の冠雪は例年よりかなり早いのではないでしょうか。

老母の世話を済ませてから、ミキストを引っ張り出して旧街道を北へ。
650Aのふんわりタイヤ、ブルックスの革サドル。やはりこれですね。
京都の自転車屋さんで中古を買ってもう15年くらいになるかな
自転車じたいは初代サンツアーサイクロンなので、70年代末。
となると少なくとも40年はたっています。このまま70歳まで乗れば半世紀。
一番乗りやすいし、ホリゾンタルじゃないので、エイッとまたがなくても大丈夫。
爺になっても乗り続けられそうです。


*ディレーラーは前後ともサイクロンですがダブルレバーは仏サンプレックス。
 もう墨入れも消えて傷だらけ、このあと早速ピカールしました。















*冠雪した比良の山 昼を過ぎても融けてませんね











*町も冬色になってきました 中央の道は旧中山道











*草津線高架橋 なんか無駄(失礼)に立派なんですね